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社員の能力開発にコミットするのが人事部の使命?

(写真= fizkes/Shutterstock.com)

企業では一般的にヒト、モノ、カネ、情報、技術などが主要な経営資源とされています。企業の競争力は、良質な経営資源を十分に確保できるかどうかによって、大きく左右されるのです。その中でも社員の能力開発は、人事部が担当する重要な業務であり、使命とも言えます。現在のような社会や、経済を取り巻く複雑な環境や急激な変化に対応し、市場のニーズに合わせて企業の競争力を高めるためには、人事部が人事評価制度などを通じて、社員の能力開発に積極的にコミットする必要があります。

社員の能力開発と目的とは

社員の能力を開発する目的は、企業や組織の戦略を実現するために、自発的な貢献意欲を向上させ、ビジネススキルや知識、仕事の質を高めることにあります。

企業が社員に求める能力は、主に知識やスキル、行動力などです。企業は継続的に社員の能力向上を目指して、日常的に教育や訓練などを行うべきなのです。これらの知識やスキル、行動力がバランス良く、総合的に開発されることで社員は成長できるのです。

人事部が手掛ける人材開発では、企業や組織の形態によって、研修や講習のほか、実習や実務を通じて学ぶOJT(On-The-Job Training)、キャリア開発など、さまざまな能力向上の機会を提供しています。

知識やスキル、行動力などがアップすることで自信や成長につながり、昇給や昇進などの人事評価に結び付くことで、社員のエンゲージメントはさらにアップします。

この正のスパイラルが循環していることが企業戦略を実現するので、人事部による社員の能力開発は欠かせません。

これからは社員の能力開発システムが必要な時代

現在企業ではグローバル化やイノベーション(技術革新)だけでなく、再編や統合も急激に進んでいます。経営環境が急速に変化し続ける時代においては、どのような状況下でも複雑な課題に対応できる、有能な社員の育成が求められるのです。

企業では生き残りを賭けて、旧態依然とした社員の育成法が見直され、早急に優秀な人材に育てるための能力開発が求められています。そのためには、今後も変化し続ける環境に対応できる適切な人事評価制度など、社員の能力を適正に開発するシステムが必要です。

一方で、団塊の世代が大量に退職し、少子高齢化による新卒採用の困難さによって、企業の人員構成バランスも崩れています。これまで職場での通常業務を通して行われてきた社員や部下への指導機会も減っています。今後、実務を通してのOJTの再構築なども重要になるでしょう。

社員の能力開発と経営戦略

企業や組織の経営戦略を実現するためには、社員が重要な原動力です。経営方針やビジョン、企業目標などを社員一人ひとりが的確に理解し、同じベクトルで行動することが大切です。

つまり企業が競争力を高めるには、社員の能力開発を継続的に行うことが欠かせないというわけです。すべては社員の自発的な貢献意欲を高め、生産性を向上し、成果や業績を向上させることに尽きます。事業計画や企業戦略は、刻々と変化する社会や経済環境のほか、市場のニーズにも対応しないといけません。

社員の能力を開発するには、適切な人事評価制度を導入し、中長期的な視点を持って計画的に運用することが大切です。

人事部に期待される社員の能力開発

事業活動は経営戦略に沿うことが欠かせないように、現在の人事部では、社員の能力開発においても経営面のニーズに対応するような包括的な方法で行うことが重要です。そのためには、どのような社員が必要で、どう獲得するのかに始まり、どのように能力開発を行うのかなど、経営陣との定期的な話し合いの機会も必要でしょう。

組織の活性化には、現場の意向も無視できません。業績を上げるための社員教育や研修はどのようなものであるべきかなど、現場の状況を把握し、ニーズに合った方針が必要です。

社員の能力開発には、短期的な教育や研修だけでは難しい面もあります。新卒で採用し、キャリアを積むための支援を行い、戦力となるまで成長し、次世代を背負う人材に育成するには長い年月がかかります。

現代の社員の能力開発には、変化し続ける経営環境やIT(情報技術)、AI(人工知能)などのイノベーションなどにも対応できるよう、人事評価制度などを活用し、中長期的な視点に立った戦略が求められているのです。

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