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中小企業・ベンチャー企業で働くことの魅力とは

(写真=dotshock/Shutterstock.com)

これまでの日本の経営や雇用システムは、「終身雇用」、「年功序列」が軸となっていたこともあり、高度経済成長期を通して、大企業に就職さえすれば一生安泰という、いわゆる大企業神話が浸透していました。ところが、1990年以降は資産価格が下落に転じ始め、バブル崩壊から景気の後退、低迷へと続き、大企業は以前のように安定した勤め先とは言えなくなりました。昨今の大手電機企業など、日本を代表し、世界をリードしてきた一流企業に関する報道を見ても、大企業神話の落日は明らかというものです。

これからは、大企業だけでなく、あえて中小企業やベンチャー企業に就職や転職をすることを視野に入れ、社員が企業で一定の職位に就くまでのキャリアパスを自ら描く時代に入りました。様々な経験を積み重ね、能力を向上させ、実力次第では高収入も狙えるという選択肢を考えてみます。

大企業神話崩壊の実態とは

安定した大企業が少なくなってきた原因として、主に次の2点が挙げられます。

・ 商品ライフサイクルの短命化
・ 労働市場の流動化と効率性

現在では、いくら画期的な商品や高品質な製品を作り出しても、いずれ売れなくなる時が来ます。技術の発展から、様々な企業からより高品質や安価な商品が台頭・出現し、以前のようにロングセラーとなる商品が現れにくい傾向もみられます。また、ライフスタイルの変化からニーズそのものがなくなったり、商品が売れる時期が短くなってきています。さらには、全く違う商品(代替品)に取って代わられる可能性まであるため、消費構造が変化し、大企業が安定して成長できる基盤を造りにくいといわれています。

また働き方に対する考えも多様化してきました。もちろん長期雇用の慣行は根強く残る一方で、雇用の非正規化は着実に進み、労働市場は一部で流動化。若い世代や非正規社員を中心に、転職者の数は以前より大きく増えています。

大手企業でずっと働き続けるという考え方でいた人が、突然自社の大きな環境変化に巻き込まれてしまった場合どうなるでしょうか。若い年代であればまだ柔軟に働き方や暮らしを変えて対応することは可能ですが、40代以降で転職を余儀なくされた場合などのリスクは、とても大きいものです。

今後は、たとえ退職することになっても生活していける、自身の能力を向上させるような働き方が必要になってきています。そこに、中小企業やベンチャー企業に就職・転職する意義を見出せるのです。

あえて中小企業を選ぶメリット

大企業の安定性が薄れているという社会的背景もあり、あえて中小企業やベンチャー企業に就職や転職を考える方も少なくありません。中小企業には、主に以下のような特徴があります。

・ 個人が会社に与える影響が比較的大きい
・ 能力次第で幅広い業務に関わることができる可能性がある
・ 若くして責任ある仕事に挑戦できる
・ 経営者との距離が近い
・ ベンチャー企業を中心に実力次第で高収入を狙える

大企業に勤める方の中には、仕事をする意義や自身の存在価値に迷いを持つ方もいるようです。規模が大きくない中小企業やベンチャー企業では、会社全体の利益に対する自らが働いた影響の割合が比較的大きく、よりやりがいを感じられるケースも多くなる可能性があります。

加えて、大企業では業務が細分化されているため、特定の業務しか担当できないことが多いようですが、中小企業では1人で幅広い役割をこなす場合が多いので、スキルが身に付きやすいというメリットもあります。

社員数では、大企業は多くて基本的に年功序列ということもあり、責任ある仕事はなかなか回ってきません。中小企業では、能力次第でより責任のある業務を任される可能性が大企業よりも高いといえるでしょう。また中小企業は経営者との距離も近いため、経営者としての考え方などを身近に学ぶこともできます。将来、独立を考えている場合には、非常に大きなメリットとなります。

ベンチャー企業を中心に、中小企業にも知られざる優良企業が実は意外なほど多く、ネームバリューこそ低くても、将来性と言う意味でも大きな可能性を秘めた企業がかなり存在しています。

中小企業はまた、大企業と比べて個人が成長する機会が多い職場です。自身の市場価値を高めたい方にとって、中小企業やベンチャー企業を就職や転職先として検討してみる価値は十分にあるでしょう。

経営者の目線を持つ

現在では、一旦就職さえすれば、定年退職まで安定しているという職場自体が少なくなってきています。むしろ発想を転換し、いつリストラや会社の倒産があろうと、次の職場をすぐに見つけることができたり、事業を興したり、フリーランスとして活動できるような能力を身に付けることこそが、最も人生を安定させる選択と言えるかもしれません。

そのために、労働者はこれまでの考え方だけではなく、経営者の目線を持って仕事をする必要があります。労働者という立場は、目の前の作業だけに専念し、その作業に関わる多くの物事が見えていない状態です。会社の利益全体を考える経営者の目線を持つことによって、視野が広がり、それが自らの能力向上に繋がるのです。

経営者の目線を持つためには、やはり経営者の側で直に学ぶのが一番でしょう。そのような意味でも、中小企業やベンチャー企業に就職や転職するのはメリットが大きいといえます。

中小企業への転職はステップアップとなる

大企業神話が崩壊した今、大企業よりむしろ中小企業やベンチャー企業に勤めた方が自身の能力の向上に繋がり、将来の備えとなるかもしれません。また、自己成長を目指す場合以外にも、独立を考えているケースや仕事の実感を得たい人にとっては、中小企業は良い選択肢の一つとなります。

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